くにたまの会

【由緒・沿革】

当社は鎮座の年代を詳にしないが、延喜式神名帳の所載社、並びに出雲風土記の多古の社で、社名は地名に因み、地名は祭神に因むと伝えている。即ち多伎郷の総社である。(神亀3年、字を多伎と改めた)御祭神の父神、大己貴神は、同社大穴持神社の祭神で配祀神である。
明治5年3月郷社に列せられ、同44年10月4日、島根県告示第429号を以って神饌幣帛料供進の指定を受けた。
昭和28年9月3日、宗教法人法による神社設立登記申請済となる。
尚、当社の古文書・記録書等は、祠官・右近の代(宝永年間)に家宅火災に依り焼失したと伝えられ、一切現存しないが、往古は外半場元宮と云う所に在ったのを、延享2年春に今の笠無の地に遷したとのことである。

 

【特殊信仰並神事】

荒神祭の折には、わらの大蛇を作り、大勢で練り歩く習慣があったが、現在では、練り歩くことはしない。

 

【神事・芸能】

多伎神楽保存会があり、古くから伝えられている多伎地区の神楽の保存に努めている。例大祭には、小学生(5・6年生)・中学生を主に、神前に於て奉納神楽を演じ、数年に一度は更に大規模に神楽を上演している。尚、会員は全氏子である。

多伎神社

たきじんじゃ

鎮座地
島根県出雲市多伎町多岐639番地
御祭神
阿陀加夜努志多伎吉毘売命
(配祀神)大己貴神
例祭日
10月15日
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島根県出雲市多伎町多岐639番地