くにたまの会

由緒・沿革
【佐香神社】

延喜式には佐香神社 出雲國風土記には佐香社 即ち松尾神社の事である。出雲國風土記に言う佐香郷は郡家の正東四里壱百六拾歩佐香河内に於て杵築の大宮造り(出雲大社)を大国主命が造営なされ、その上棟式を百八十神等此の地に神集い賜いて御厨を建て大御酒を醸させ賜いて、180日間喜讌歓楽お祝の御酒宴ありし旧跡なれば佐香(酒の意)と言う。一鈔に言う佐香河は則ち小境村の河なり。当社は遠く上古の創建に係る神社にして佐香と言う。郷名の起る所以は比大神の御座す故の御名なれば則ち村名も古佐香井、古酒井、古酒恵濃酒井と言う意あり。中古盛大の郷社にして延喜の御代には国幣小社なるも其後度々の兵乱水難等にあい祠廟衰微す。中古以来国造国主藩主巡見使の崇敬篤く社殿の造営は国造国主よりせられるを例とす。御由緒高く且つ御霊験顕著なるを以て其崇敬者は日本全国に渉る。尚、明治29年勅令第287号酒造法施行規則第45条に依り濁酒(今は雑酒と言う)一石以上無税醸法の特許を得て今日に至るも昭和24年9月1日税法改正後醸造高に応じて納税することとなる。
大神は中世松尾大明神と称え酒造の主神としてのみならず又醤油酢造鉱業結婚安産漁業等の守護神なれば、祈願を捧ぐるもの年々其数を増加し御神徳益々遠近に普及せり。最近では絶えているが古くから松尾神社で造った御神酒を出雲大社へ奉納する風習がある。また松江藩の当国太主御武運長久の祈願所でもあり廃藩になるまで代々の城主が毎年6月15日、8月13日の2回参拝され、それが続けられたのである。当社に於て松江藩の紋どころである三つ葵を使用することを認められておるのはこうした故である。
亦類例稀なる御神酒醸造神酒奉納式が行なわれて居る、これは当社の古例として他に見る事の出来ない極めて荘厳なる祭式の一つである。

佐香神社

さかじんじゃ

境内社
稲荷神社
鎮座地
島根県出雲市小境町108番地
御祭神
佐香神社:久斯神、大山咋命 ほか
稲荷神社:稲倉魂命、大己貴命、太田命、保食命 ほか
例祭日
10月13日
Map
島根県出雲市小境町108番地