由緒・沿革
【毛津神社】
創立年代不詳 雲陽誌に大歳神社、宝暦4年万指出帳に大歳大明神とある。これから見れば大歳神か御年の神かとも思われるが素盞鳴命が農神である処から「大歳」の社名を以って現わしたものであろう。毛津は「削る」が「毛津」と云う祭神との古事によるものと地名説がある。宝暦4年、安永6年、文化元年、天保2年、元治元年の棟札を有する。
11月2日に行われる例大祭に、その年の当屋(氏子輪番制)3名が其の年の新しい藁で蛇体を作り(約3m)拝殿につるし、それより先湯立神事によって蛇体を清め、次に宮司が剣をもって蛇体を「削る」々々々々と3回唱え、次に御幣を以って 1月より12月迄「1月の御崎」と唱え調子方(奏楽の人)が「神崎御崎」と唱える。次に月が終ると1日より31日迄 先と同じように繰返しこれが終ると次は当屋の一人が御幣を受け蛇体に向って本願の屋号を始めて順次氏子全部の屋号を唱え次に氏子の境界の地名を唱えて終る神事がある。これは祭神素盞鳴命が丸子山の大蛇を退治された古事に基づくという。