くにたまの会

由緒・沿革

【仰支斯里神社】

出雲國風土記所載の仰支斯里の社が是である。雲陽誌に「此社元八代より佐白に通ずる道路の右方古宮と称する所にありしが之を今の地に移したるものなり。」とあり、神霧明神と書かれているが、移転年代は不詳である。
出雲國風土記仁多郡の神社の条の、不在神祇官社の第7番目に出るこの社名は、御祭神に関したものでもなく、八代の地名にも関係していないところから、種々の考察が加えられている。出雲國風土記抄には「加美伎里大明神」、出雲國風土記考には「髪切大明神」、出雲神社考、出雲國風土記解、同訂正本、出雲國風土記考証には「髪期里大明神」として大蛇退治に関係があると解している。更に雲陽誌には「神霧明神」とあり、御祭神名からしても「髪」よりも「神」が妥当だと解している。
また、校本出雲國風土記は、「仰」は「印」であるとして、「印支斯里社」説を解いている。すなわち、「イナキシロノヤシロ」と読んで「稲置代社」とし、「稲置の田のある地の鎮守の杜」の意にとっている。

仰支斯里神社

かみきりじんじゃ

境内社
社日神
鎮座地
島根県仁多郡奥出雲町八代344番地
御祭神
仰支斯里神社:天狭霧神、天照大御神
社日神:天照大御神、大己貴命 他
例祭日
仰支斯里神社:例祭10月30日
Map
島根県仁多郡奥出雲町八代344番地