由緒・沿革
福の神として、古くから崇敬されている蛭子神社(神戸柳原のえべっさん)は、人口150万人の神戸市の中で、歴史と伝統のある兵庫の地に、えびすの杜として鎮座しています。その御鎮座の年代は詳らかではありませんが、社記によりますと、往古、蛭子命天磐櫞船に乗りて淡海島より津国に遷座し、一社が創建されました。
その昔、毎年8月22日には、西宮神社の兵庫までの神幸の渡御が行われました。往路は、海上20kmを兵庫津和田岬まで渡御され、還幸は陸路西宮内町を通って西宮へ還られました。その当時の社地は西宮内町にあり、神輿の行在所となっていました。後に現在の柳原の地に遷座し一社として創建されました。光格天皇の御代には、奉幣御勅使の代参もあり、その御神徳は日増しに高く、福徳守護の神として、御神威年と共に津々浦々に拡がっています。
特殊神事
「十日えびす」1月9日、10日、11日 九日宵えびす、十日本えびす、十一日残り福、この3日間は盛大にお祭りが執り行われ、年々参拝者も多く、福を授かる約35万人の参詣の人々の波で、終日境内は賑わい、例年奉納される、神戸中央卸売市場からの大マグロや鯛やブリ等の海の幸、山の幸はとても見応えがあり参詣者の楽しみの一つになっています。