くにたまの会

由緒・沿革

天慶年間、下野国押領使藤原秀郷公は、平将門討伐にむけて素盞嗚命に戦勝を祈願し、ついに将門を討つことができたので、天慶3年(西暦940)4月、京都の祇園社から御分霊を勧請してまつったのが、創祀である。のち平治年間(1159~60)に小山城が築城されると、城の鎮守と崇められた。
慶長五年(1600)には徳川家康公が当神社境内にて軍議を開いて(小山評定)関ヶ原の戦勝を祈願し、この祈願が成就したことにより、家康公から51石の社領が寄進された。また、家康公薨去後に日光東照宮が造営されると、同宮本殿の縮尺になる絢爛豪華な朱神輿が、当神社に奉納されるなど、徳川家からも厚い尊崇を受けてきた。
古来小山六十六郷の総鎮守と仰がれ、現在では県内外から多くの参拝者が訪れ、広く厚い崇敬を受けている。

特殊神事

・太々御神楽祭
当神社の創建を記念して、4月初旬の日曜日に行う祭礼。御社殿の神事に続いて、境内の神楽殿で伝統の太々神楽十二座を奉納し、神恩感謝を捧げる。
・祇園祭 
毎年7月14日~21日、例大祭である祇園祭を斎行する。重量2トンを誇る欅製の大神輿が渡御する様はたいへん勇壮である。
江戸時代の『下野国誌』には「当国第一の祇園会なり」と記されるなど、たいへんな賑わいを呈する著名な祭礼である。

地域の伝統行事

12月の大祓式でくぐる茅の輪は、直径5メートル、輪の太さが直径25センチの特製の茅の輪である。これは氏子の奉仕によって奉製され、その上部には当地方特産の干瓢を垂れ下げている。大祓の後も初詣の参拝者はこれをくぐり、正月の風物詩となっている。

須賀神社

すがじんじゃ

鎮座地
栃木県小山市宮本町1丁目2番4号
御祭神
素盞嗚命
大己貴命
誉田別命
例祭日
7月14日~21日
交通
【JR】JR宇都宮線・両毛線・水戸線・東北新幹線「小山駅」より徒歩八分 【車】東北自動車道「佐野藤岡インター」より三十分
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栃木県小山市宮本町1丁目2番4号