由緒・沿革
『文徳天皇実録』によれば、斉衡3年(856年)12月29日に常陸国鹿島郡大洗磯前に御祭神大己貴命・少彦名命が御降臨された。その時里人の一人に神がかりして、「我は大奈母知、少比古奈命なり。昔此の国を造り訖へて、去りて東海に往きけり。今民を済わんが為、亦帰り来たれり」と託宣され、ここに当社が創建された。翌天安元年8月には官社に列せられ、更に10月には「大洗磯前薬師菩薩明神」の神号を賜った。延喜の制では名神大社に、明治18年4月には国幣中社に列せられた。
特殊神事
・有賀祭 11月11日 水戸市内原町に鎮座する有賀神社より神矛を奉じ、氏子総代以下供奉し法螺貝を吹き鳴らしつつ当社に参向。社殿に奉安した後、祭儀を執り行う。
古来より幼児の虫切りに霊験著しいと云われ、祭典当日は愛子を背に健やかな成長を祈る人々で賑わう。