由緒・沿革
天武天皇の白鳳2年5月、役の行者小角の創建と伝えられ、延暦20年には征夷大将軍坂上田村麻呂東夷征討の際、戦勝を祈願して堂宇を建立し、奉納された御鏑は神宝として今に伝えられます。
古くからの「太平山信仰」と、力の神を崇める「三吉信仰」があいまって、累代秋田藩主佐竹公の崇敬篤く、また戊辰の役では奥羽鎮撫総督九條道孝がご祈願されるなど、古来より勝利成功・事業繁栄の守護神として広く崇敬を受けております。
北日本各地、またブラジルサンパウロに祀られる三吉神社の総本宮として「みよしさん」「さんきちさん」の愛称で親しまれています。霊峰太平山山頂に奥宮、秋田市広面に里宮が鎮座します。
地域の伝統行事
三吉梵天祭(みよしぼんでんさい)毎年1月17日
五穀豊穣・家内安全また産業発展などを祈願など、1年の幸を願い梵天(ぼんでん)と呼ばれる依代を神社に奉納します。
力の神・勝負の神である三吉霊神にあやかろうと激しい先陣が繰り広げられることから『けんか梵天』とも呼ばれています。秋田の冬の風物詩として親しまれている勇壮な特殊神事です。