由緒・沿革
創立は、遠く安政年間にあり、松前藩の領地なりし頃、請負漁場として目梨漁業の開発に際し、船見町丘陵地に小社を祀り漁業鎮護の神として奉ったのが始まりと云われている。
その後、羅臼岳霊峰を航海安全の守護神として山霊を小社に合祀し、羅臼権現と称え祀り信仰に浴す。
明治二十八年(1895)小社を遷座し、現祭神が祀られる場所に社殿八坪(本殿、拝殿、向拝所)を造営、祭神を奉斎し羅臼金刀羅神社が創立する。
大正三年(1914)元旦には灯明の不始末により全焼となり、同年春、神殿を再建するに至る。
昭和五年村名を植別村から羅臼村に改称すると共に社名を羅臼神社に改名。
その後、社殿の老朽化に伴い昭和九年(1934)、昭和五十年(1975)と御造営。
特殊神事
船霊祭(1月11日)航海の安全と大漁を祈願する