由緒・沿革
第34代舒明天皇(629-641)の御代に、だいこく様を奉斎する出雲氏族によって荒井の浜に創建されたと伝わる。
昭和26年(1951)、イナバの白兎に因み名付けられた神社付属の保育所、「白兎愛育園(しろうさぎあいいくえん)」を創設し、現在に至るまで地域福祉の向上に寄与している。
平成14年(2002)に歴史資料館を建設し、神社所蔵の古文書・御神宝・古文物など数千点を保管、展示する設備が整えられ、地域文化の保存、発展に貢献している。
特殊神事
「こしきとり神事」
秋の例大祭で、御神前に供えられる神饌を調理する神事。浄暗のなか、三升三合の新米を蒸し、神職と頭家2名によって美しく円柱形に整えられる。奉仕者は、口に半紙をくわえて、終始無言にて行う。また、女人禁制の神事である。
地域の伝統行事
「仁輪加太鼓(にわかだいこ)」
秋の例大祭に奉納される播州の郷土芸能。少なくとも江戸時代中期には始まったとされる。
舞子の華麗な踊り、乗子の躍動感あふれる撥さばき、担ぎ手の勇ましい掛声が一体となり、勇壮かつ優雅な寸劇を披露。秋祭りでは2日間町内を練り、各所で芸披露を行う。
毎年、異なる題目を用いるため、歌詞や太鼓屋台にのせる造り物なども変わり、観る者の目を飽きさせない。ちなみに造り物は、すべて神社青年会若衆の手作り。
平成22年、高砂市民俗文化財に指定される。