由緒・沿革
当社は俗に下山王と称し、小真木山王に対称す。
創建年月は詳でないが、当地方第一の古社と伝えられる。
出羽の国田川郡大宝寺村草創の時すでにあった御社といわれ、出羽風土記に「正一位日吉大社大宝寺下山王と云う是なり、城主尊敬の社なり」、とある。
慶長16年(1612)山形城主最上義光公社殿を造営し、社領七十七斗二升を寄進する。
元和八年(1623)酒井忠勝公鶴岡入国以来、産土神社として崇敬厚く元禄11年(1698)以降社地を広め面目を一新する。
古来、三王社「山王様」「お山王はん」と称し日吉(ひx)大明神を祀る。
明治二年(一八六九)四月、日枝神社改称する。
明治六年(一八七三)八月、県社に列格する。
明治四十年(一九〇八)四月十一日、神饌幣帛料供進神社に指定される。
境内社厳島神社は、往時荒町の富豪深沢氏の建立、元禄十一年(一六九八)本社と共に酒井家に於いて造替する。
池上に架せる紅欄小橋も古雅にして擬寳珠は元禄十五年(一七〇三)のもの(現在の橋は大正九年(一九二〇)下肴町弥惣右衛門氏の寄付、昭和六年(一九三一)同氏にて改築される。)
復慎霊社は、岡崎三郎信康公を祀る。公は徳川家康公の長男である。
昔時同社を「おてぐるま」と称された。
特殊神事
特殊神事
・新年祭:四月十一日
・新嘗祭:十一月二十三日(現在:十一月二十三日)