くにたまの会

由緒・沿革

西宮のえびすさまは、茅渟(ちぬの)海(うみ)(大阪湾)の神戸・和田岬の沖より出現された神様です。鳴尾村(現・西宮市)の漁師が御神像をお拾い申し上げ、お祀りしていましたが、御神託により、西の宮地(西宮)にお遷し、祭られたのが起源と伝えられています。平安時代後期には、すでに様々の文献に記載されていることから、平安中後期と推測されます。
古くより漁業の神として厚く信仰されてきましたが、この地は西国街道の宿場町としても開け、市も立つことにより、やがて市の神、そして商売繁盛の神様として、灘五郷の一つ西宮郷の銘酒と共に隆盛を極めるようになります。
現在では1月9日、10日、11日の「十日えびす」には百万人に及ぶ参拝者で賑い、阪神間最大の祭といわれています。

特殊神事

・開門神事福男選び(1月10日)
十日えびすの1月10日、午前六時の開門と同時に、門前に待ち構えた数千人の参拝者が一斉に走り参りをし、本殿前に到着した一番から三番までを福男として認定する新春恒例の神事。
・誓文祭(11月20日)
えびす様への諸々の祈願に対する報恩感謝のお祭り。新春の十日えびすと対となるお祭りで、秋のえびす講の日に行われる。
・御輿屋祭(6月14日)
当社の創建に関わるお祭り。昔、えびす様が鳴尾から西宮の地にお遷りになる時、ご休憩されたと伝わる「おこしや跡地」をお旅所として、お神輿の巡行するお祭り。

地域の伝統行事

・「逆さ門松」の設置(12月27日~1月11日)
当社の門前町に伝わる風習。十日えびすの一月九日の晩、神馬に乗ったえびす様が市中を巡行されると云われ、各家の門口に立つ門松の葉先が、えびす様にあたらぬよう、松の枝を逆さに付け替えたことに始まる。歳末、当社拝殿前に設置される他、門前町(商店街)の通りでも行われている。
・人形操り、えびす舞(1月5日)
えびす様の御神徳を全国に広めたとされる、傀儡子の祖神を祀る「百太夫神社」の例祭にあわせ、人形操り・えびす舞が神前に奉納される。西宮の人形操りは数々の伝統芸能の源流となったと云われ、長い間廃絶していたが、近年氏子らにより復興され、様々な祭事で奉納されている。

西宮神社

にしのみやじんじゃ

鎮座地
兵庫県西宮市社家町1の17
URL
http://nishinomiya-ebisu.com
御祭神
えびす大神(蛭児大神)
天照大御神
大国主大神
須佐之男大神
例祭日
9月22日
交通
  • 阪神電鉄「西宮駅」より徒歩5分
  • 阪神高速三号神戸線「西宮出口」降りてすぐ
  • 阪神バス、又は阪急バス「阪神西宮」下車し、徒歩5分
Map
兵庫県西宮市社家町1の17