上毛(群馬県)三山の妙義山は日本三奇勝の一つで山容は非常に険しく奇岩奇石が林立し
上毛かるたでは紅葉に映える妙義山と読まれ、その中心に鎮座する社で元は、波胡曽神を
山の主と祀って来ましたが山中に住み着いた山賊を日本式尊が退治した事から日本武尊を
合わせ祀ったとされています。欽明天皇の御代に妙形氏が社殿を建立、寿永二年三月藤原
祐胤卿が神剣を奉斎、現存せり。旧小幡藩の崇敬の致すところとなり時の領主織田家・松平
家が社殿・境内を整備するも明治十一年山林火災により社殿社務所全て消失する
その後多くの浄財が寄せられ復興、現在に至る
又、同じ境内に大国神社があり弘仁九年大納言藤原冬嗣卿と弘法大師が登嶽し、出雲の神
大国主命を奉斎せりと伝えられ世に妙義の大福神と称せられ元治元年甲子の年に関東一
円・信州に多くの甲子講中が結成され現在でも四季を通じ講中の参拝が絶えず平成十七年に
は高さ二十メートルの大国像が奉納される。
甲子祭(子の目・子の刻参り)が有名で夜中のお祭りにも関わらず大勢の参拝者が訪れる
又旧小幡藩は出世藩と言われ何時しかだいこく様も出世だいこくと呼ばれ近年では群馬県
選出の総理大臣も親しく参拝されております。